めらブログ

国語科の文法教育、作文教育、そのほか教育に関すること。ブログ名をすこし変えました(本名がずっと出るのがはずかしくなって。。。)

第140回全国大学国語教育学会大会(春期オンライン)について

学会当日にするポストじゃないのは承知しておりますが……宣伝です。笑

 

きょうからタイトルの学会のオンライン大会が行われています。今回も実行委員会として関わっています。今回は以下の2企画でしゃべります。

 

●課題研究発表「国語教育史研究(資料研究)の可能性・方向性を再考する」

(5月30日(日) 9:30~ Zoomウェビナー)

sites.google.com

 

登壇します。趣旨としては、「歴史研究は、研究内容だけでなくどんな方法知をわたしたちにもたらしてくれるのか」ということを考えられれば、と思っています。

 

わたしなりの文脈で説明すると、歴史研究をやっているとよく「これは現代にどんな示唆をもたらすんですか?」というような質問を受けます。ですが、「現代に示唆をもたらすため」行う歴史研究は、いろいろな問題があると思っています。それは現代の枠組みを自明視して、その枠組みから歴史を評価する(現代に使えるからいいとか、現代と違うからダメとか)ことになりかねません。そうではなく、いちど現代の枠組みを保留して、「過去の枠組みがどうだったのか」を考えることが現代をより深く理解するために重要だと考えています。そしてこのような視点に立てること(現代の枠組みを相対化しようとする姿勢など)が、歴史研究によって得られる方法知のひとつ(=思考や行為を可能にするための知識)だと考えています。

 

当日はわたし自身の研究のお話を交えながら、歴史研究はわたしたちに何をもたらしてくれるのか、ということについて考えられればと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

●若手研究交流企画

(5:30(日) 13:30~ SpatialChat)

 

sites.google.com

 

企画担当者です。こちらは、「まだ学会発表するほどではないけど、研究や教育について話がしたい」「ほかの学校の院生や教員がどんなことをしているのか情報交換したい」という方向けの、雑談的な交流会です。コロナ禍の状況で、なかなか「自由に話す」ということがむずかしい状況かと思います。ぜひこの機会を活用していただければと思っています。

 

当日は、「SpatialChat」というサービスを使います。これは自分のアイコンを動かして、近くのアイコンの人とは大きな声で話ができる、離れるとアイコンが小さくなり声も遠くなる(さらに離れると聞こえなくなる)というサービスです。これにより、たとえば従来のミーティングよりさらにグループの移動がしやすく、かつ雑談に近いコミュニケーションを楽しんでいただけるのではないかと思っています。

 

*くわしい利用方法はこちらの動画もご覧ください

www.youtube.com

 

当日は、かんたんな交流プログラムや、スタッフの支援も予定しています。ぜひお気軽にご参加ください。

 

学会参加は、いまからでも可能です(クレジット決済)。ご興味のある方はこちらの「大会の参加について」内リンクやマニュアルからご参加ください。たくさんの方のご参加をお待ちしております。

 

www.jtsj.org

 

なお、申し込み不要の公開講座では、「言葉のティンカリングとことばあそび 詩創作の下書き、共有、評価をどう促すか?」というテーマのワークショップを行います。イギリスのスー・ディモク先生をお招きし、詩創作指導について考えるときの手がかりになるワークショップを行います(通訳あり)。ショートノーティスになり恐縮ですが、きょう(29日・土)の17:30からYouTubeLiveで視聴可能です。時間になりましたら、以下のYouTubeチャンネルからご覧ください。よろしくお願いします!

 

www.youtube.com